NIFTYの遺産(119)~ロマノフ家
98年12月の書き込みです。
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○○ さん、こんにちは。
>>これは現在のロシア帝位請求権の継承はこの方法で行われているようですね。
これはちょっと違うと思います。ロマノフ家の男系男子というのであれば、ヴ
ラディーミル大公の祖父で同名のヴラディーミルの弟パーヴェル大公の子孫がい
ますので。
マーリヤ大公女がロシア帝位継承権を主張しているのは、アレクサンドル2世
の長男アレクサンドル3世の男系子孫が存在しないので、次男ヴラディーミルの
直系であるヴラディーミル大公、そしてその唯一の娘である自分が、継承権を引
き継いだと考えているからだでしょう。
ただ、女系の継承を認めているのであれば、ニコライ2世の妹クセニア大公女
とその夫アレクサンドル大公(ニコライ1世の孫)の子孫の方が継承順位が上とい
うことになってしまいますが...? わからん、やっぱり○○さんに聞かなきゃ
ダメか。
>>あと、これは質問になってしまうのですが、オーストリア帝位継承法も
>>女系継承だったのでしょうか?(フランツ・ヨーゼフ1世の死去時、ハプスブルク
>>家の男子と結婚していた皇女がいたにもかかわらず、姪孫のカール1世に継承され
>>た。)
いえ、ハプスブルク家の場合は、男系継承でしょう。唯一の例外はマリア・テ
レジアですが、あの場合は特例ということで、父親のカール6世が根回しして、
列強の承認を得たけれど、その死後にその約束を反故にして、オーストリア継承
戦争が起こったのでなかったでしたっけ?
ですから、フランツ・ヨーゼフの皇太子は、最初息子のルドルフでしたが、ル
ドルフが死んでフランツ・ヨーゼフの男系子孫がいなくなったので、彼の弟カー
ル・ルードヴィッヒの長男フランツ・フェルディナントが引き継ぎました。しか
し、彼の妃のゾフィーはボヘミアの伯爵家出身という身分違いの結婚だったので、
彼自身の子孫の継承権は認められず、彼がサラエボで暗殺されたあとは、弟の子
カール(フランツ・ヨーゼフにとっては弟の孫)が皇太子となり、フランツ・ヨー
ゼフの死後即位してカール1世となったわけです。
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