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NIFTYの遺産(91)~ブルガリア侯アレクサンダルの血族

みなさん、こんにちは。

 次はブルガリア侯アレクサンダルの血族です。
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 ブルガリア侯アレクサンダル1世は、ドイツのヘッセン大公家に生まれましたが、彼の父アレクサンデルは山下丈氏の『ブルー・ブラッド』(筑摩書房)によると、実はその妹でロシア皇后となったマリアとともに、彼らの母が夫であるルードヴィッヒ2世に疎んじられて別居し、とある男爵との間にもうけた子どもだそうです。
 アレクサンデルはロシア皇太子と結婚した妹を頼りロシア陸軍の将校となりましたが、妹の姑である皇后付きの女官と恋に落ち、その間に生まれた一女四男は「バテンベルク」の家名を名乗りました。
 その次男がブルガリア侯となったアレクサンダルですが、彼もはじめ叔母を頼り父と同じようにロシア陸軍の将校となりました。そしてブルガリアがトルコから独立する際にロシアの後押しでブルガリア侯となりました。しかし彼は次第にロシアの思惑からはずれはじめ、ロシア軍人のクーデターにより放逐されてしまいます。
 彼は廃位後、ドイツに帰りオペラ歌手であったヨハンナ・ロイジンガーと貴賤結婚したため、王族の身分を失い「ハルテナ伯」を名乗りました。そしてオーストリア陸軍の将校となりましたが、1893年に35歳の若さで没しました。
 訃報がブルガリアに届くと国民はこの元君主の死を悼み、彼をソフィアに埋葬したそうです。

 さて、彼の縁戚関係を系図で見ていると、華やかなものがあります。まず、彼の兄ルードヴィッヒはイギリスのヴィクトリア女王の孫に当たるヘッセン大公女のヴィクトリアと結婚し、のちにはイギリスに帰化し、第一次大戦中に王家にならいドイツ風の家名「バテンベルク」をイギリス風の「マウントバッテン」と改称しました。その娘のルイーズはスウェーデン王妃となっていますし、女系の孫であるギリシャ王子フィリップは現イギリス女王エリザベス2世の夫君であるエディンバラ公フィリップ・マウントバッテンとなります。
 また彼の弟ハインリヒはヴィクトリア女王の娘ベアトリスと結婚していますし、従妹であるであるロシア大公女マリアもヴィクトリア女王の王子と結婚していますので、非常にイギリス王家とのつながりが強いです。
 それからロシア皇帝アレクサンドル3世は従兄、弟ハインリヒの娘ヴィクトリアはスペイン王妃となっており、不倫&貴賤結婚から生まれたバテンベルク家ですが、ヨーロッパ全体に縁戚関係が広がっていることがわかります。(だからこそブルガリア侯に迎えられたのでしょうが...)

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