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ヲチャラセナイチャシ跡見学会

 9月6日に厚真町でヲチャラセナイチャシの見学会がありましたので行ってきました。これは旭川のSGさんに教えていただいたものですが、チャシ跡の発掘としては滅多にない全面発掘ということで非常に楽しみにしていました。

Genbu01 9時半から始まるというので、遅れてはいけないと思い早めに家を出ましたが、8時過ぎには厚真町に着いてしまったので、ちょっと寄り道をしてSGさんに教えていただいた安平町(旧早来町)の源武チャシに行ってみました。社台ファームのある丘の西端にあるようなので、地図を頼りに砂利道を走るとそれらしい丘が見えてきました。ですが、車1台通るのがやっとくらいの道でしたので、遠景を1枚撮影して元の道に戻ろうとしたら、なんと前方からダンプカーが来るのが見えました、仕方なくバックで手前のカーブの所まで戻りダンプをやり過ごしましたが、相手は別に頭を下げる風でもありません…。ちょっとむっとしながら元の道に戻り厚真町へ向かいました。
 厚真町の青少年センターに着くと、SGさんも来ていて、他にも意外と人が来ていました。定員60名ということでしたが、そこまでは行かなくても40人ほどはいたでしょうか?うちの坊主以外にも小さい子どもがたくさんいて騒いでいたので、ちょっとほっとしました(^^;)
 その後、各自の車でヲチャラセナイチャシまで移動しましたが、厚真町中心部から15kmほど厚真川をさかのぼったところで、ダム建設のための工事の際に発見したものらしく、ダムが完成した際にはダム湖の底に沈んでしまうようです。このチャシの周辺には上幌内モイ遺跡・オニキシベ2遺跡という遺跡もあり、上幌内モイ遺跡(集落跡らしいです)の発掘は終わっているそうです。見学会の方は2つのグループに分かれ、私のグループは前半オニキシベ2遺跡の見学をし、後半チャシの見学をしました。
Onikisb5 オニキシベ2遺跡は、ヲチャラセナイチャシとは厚真川をはさんで向かい合っており、こちら側からチャシ全体を見ることができます。ここには墓の跡がいくつもあって、ちょうどチャシと向かい合う所にチャシの方を向くように掘られた墓もあり、この遺跡は聖域のような所だったのではないかとの説明もありました。その後、出土遺物も見せてもらいましたが、貨幣(宋銭)や玉石・ガラス玉・漆製品・刀の鍔・銀板で装飾された小刀や矢筒などがあり、なかなか富裕な人物の墓だったことがうかがえました。
Watars6Watars3 その後、もう一つのグループと交代でチャシ跡の見学をしました。ヲチャラセナイチャシは15世紀頃に築造されたもので、チャシの中でも古いもののようです。壕は半円形で、いわゆる丘先式のチャシです。壕の規模は幅4m、深さ2mほどで、底幅が2mで垂直に立ち上がる「箱堀」の壕であったようです。また壕の端に追加して内側に円形に掘り足した跡がありました。
Watars5_2 壕を掘った土は内側に盛ってあり、その内側のチャシの中心部には四角い建物跡がありました。その中心に炉の跡がありましたが、灰や焼けた骨がほとんど見つかっていないそうなので、日常生活を送っていた場所ではなく聖域のようなものだったのかもしれません。
Watars4 チャシの大きさや内部の遺構の状況から、またこの辺りは交易ルートの中継点だったらしいことから、このチャシは戦闘的な砦というより、見張り用または儀礼場のようなものだったのではないかと推定しているそうです。
 その後、青少年センターまで戻り、これらの遺跡で出土した遺物や町内のニタップナイ遺跡というコタン(集落)跡の遺跡から出土した遺物の展示を見たり説明を聞いたりしました。
 なかなか興味深く見せていただきましたが、丁度厚真町にある桜丘チャシの説明パネルがありましたので、その位置等について聞いてみると、道が付いて登れるようになっているというので、昼食後SGさんと登ってみることにしました。(続きはまた…)

P.S.
 ヲチャラセナイチャシの発掘は10月までやっているそうですので、まだ見ることができると思います。興味のある方はどうぞ。場所などは厚真町教育委員会に聞いてみると良いでしょう。北海道教育委員会のページにある「北の遺跡案内」でも確認できます。

※参考→http://www.town.atsuma.hokkaido.jp/welcome-move/moi/tyasi-top.html
    http://www.iju-join.jp/prefectures/hokkaido/201077/k/1179/

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