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『亘理世臣家譜略記』を見る

 以前、札幌市中央図書館のサイトで検索した時に山の手図書館に『亘理世臣家譜略記』があることを知ったので、お盆前に山の手図書館まで行ってみました。実は以前岸本良信さんに「札幌の図書館で見た」という話を聞いていたので、札幌市中央図書館のサイトで検索したところhitしたので、そのうちに見に行こうと思っていたのでした。

 しかし初めて行った時には、図書館の棚で探したところ見つからないので係員の方に「この本を見たいんですが」と言ったものの、係員が3人代わっても見つからず、「数日中に探しますので見つかったらご連絡をします」と言われてしまいました。わざわざ車で1時間もかけて行ったのに... 私の知る限り道内にはここと伊達市立図書館にしかない貴重な資料なんですが、どうなってんだか。どうやら、伊達市に入植した亘理伊達家の侍たちの一部が屯田兵として琴似に入植しているようなので、その縁で山の手図書館に寄贈されたものと思われます。
 2日後、山の手図書館から見つかりましたとの連絡があったので、早速次の日に行ってみることに。また1時間かけて山の手図書館に行くと、今度はあっさりと閲覧することができました。

 その末尾にある解説によると、『亘理世臣家譜略記』は文政4年(1821)頃に、亘理伊達家の家臣であったものの内の364名の系譜を収録したもので、亘理伊達家第12代宗恒の師となった常盤貴定が編纂したそうです。そういえば亘理伊達家が北海道に入植した際の家老が常盤新九郎(のち田村顕允)だったなあと思い、『亘理世臣家譜略記』を見てみると、貴定は常盤家の分家の出で、常盤本家は最後の当主が新九郎顕章となっていますので、たぶんこの顕章の子か孫が新九郎顕允なのでしょう。
 この『亘理世臣家譜略記』の原本は伊達家文書(伊達市所蔵)の中に保存されていましたが、水濡れで破損しており開くこともままならぬ状態だったそうですが、伊達市在住の旧家臣の御子孫のお宅に写本が保存されていたとのこと。
 はじめに家格ごとに名前が書かれた「惣御家中姓名目録」というのが載っていますが、御広間着座・お客の間着座・御広間御呼懸・御座之間御呼懸・御医師・その後に「惣馬上覚帳 」と分けられて家臣の名前が載っています。たぶん御広間着座というのが家老格の重臣なのでしょう、上に書きました常盤新九郎の名前も出てきます。せっかくですから、上級家臣と思われる御広間着座・お客の間着座・御広間御呼懸・御座之間御呼懸だけでもちょっと名前を列挙してみますか...

【御広間着座】志賀左近之助、濱田茂十郎、佐瀬所左衛門、常盤新九郎、上田三琢、只野三郎左衛門、羽田右馬之助、遠藤左太夫、柴田平蔵、鳥井欽四郎、志賀弥平、常盤七郎左衛門、黒野覚之丞
【お客の間着座】杉浦渡留、佐野祝之助、手代木三郎左衛門、佐野市郎左衛門、深田大太郎、石井順太夫、深田甚五左衛門
【御広間御呼懸】遊佐甚四郎、真柳六左衛門、伊庭野新平、萱場善助、牛坂喜蔵、松下三郎、門馬源太左衛門、兵頭覚蔵、鷲尾勝士、佐藤大助、武田三郎助、高野小右衛門、斉藤九右衛門、引地琢左衛門、大堀源太夫、寺嶋善右衛門、鈴木陳右衛門、宍戸左平太、今井蜂左衛門、小川雄三郎、尾形彦右衛門、遊佐源治、樋口助左衛門、国嶋与惣右衛門、阿部寛冶、安細門蔵、屋代陳語、沼辺勇治、伊藤喜右衛門、宮野仁左衛門、樋口市右衛門、鹿野六郎助、但木郷右衛門、唯木健治
【御座之間御呼懸】(  )、(  )、常盤俊太夫、前田右膳、只野市九郎、高嶋勝之進、馬場儀左衛門、萱場 久
 ※(  )は虫食いでもあったのか、四角く空欄になっていたもの。

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