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札幌を旅する

 先日の日曜日、歴史学同好会の史跡ツアーに行ってきました。昨年(千歳・恵庭方面)は行かなかったので、史跡ツアーの参加は初めてでした。ドニチカ切符(土日は乗り放題)で地下鉄を使っての移動でしたが、なかなかハード(?)な一日でした(^^;) (残念ながら参加者が6名と少なかったですが)
 まずは地下鉄南北線札幌駅に集合し、ドニチカ切符を購入、南北線幌平橋駅まで行きました。
(1)伊夜日子(弥彦)神社
IMG_2588 中島公園南端にあります。新潟県の弥彦神社の末社で、明治の末に新潟県から札幌に移住した人びとによって建立されたそうです。昭和45年には太宰府天満宮より菅原道真公を分祀しているそうです。建物自体は20年ほど前に立て直されたものですが、なかなか良い雰囲気でした。
(2)札幌護国神社
IMG_2591 弥彦神社のすぐ側にありますが、明治10年の西南の役で戦病没した屯田兵の霊を明治12年に祀ったのが始まりだそうです。時折、お参りに来る方がいました。


(3)札幌市交通資料館
 また幌平橋駅から南北線に乗り、自衛隊前駅で降りました。その近くの高架下にこの交通資料館があります。資料館の建物自体は小さいですが、その周囲の高架下の空き地にいろいろな車両が展示してあります。(高架下とはいえ野ざらしですので結構痛んでいるものもありましたが) 資料館にはいろいろな模型や札幌の交通の歴史に関するものがいろいろと展示してありましたが、正直こういう方面はあまり興味がないのでよく憶えていません(^^;)
(4)エドウィン・ダン記念館
IMG_2604 また自衛隊駅から南北線に乗り、終点・真駒内駅で降りました。10分ほど歩くと郵便局の近くにエドウィン・ダン記念館があります。エドウィン・ダンについては名前を聞いたことがある程度の知識しかありませんでしたが、クラーク、ケプロンらのような「お雇い外国人」の一人でした。ただしクラーク・ケプロン等はその役割を終えると故国へ帰っていきましたが、エドウィン・ダンは一時帰国したものの再び日本に帰ってきて、日本人女性と結婚し、日本でその生涯を終えました。
 この記念館は、ダンが指導者として活躍していた真駒内種畜場の事務所として建てられた建物で、第2次大戦後、種畜場が進駐軍のキャンプとして接収させられたため、現在地に移築され記念館となったもので、もとの場所は現在自衛隊の駐屯地となっているそうです。内部にはエドウィン・ダンの生涯を描いた23枚の油絵や写真、ダンの遺品などが展示されていて、係員の方がとても詳しく説明して下さいました。また応接室で昼食を取る時にはお茶も出して頂き、大変親切にして下さいました。
IMG_2595 ちなみにダンの御子孫は第2次大戦後日本に帰化し、現在滋賀県の彦根市にいらっしゃるそうです。またあの町村牧場の創始者町村金弥氏もダンの教えを受けた一人で、いまでもつながりがあるようです、って玄関にまちむらのアイスが売ってました(^^;)
 記念館を出てからはそのすぐ裏にある公園のダンの銅像も見てきました。
(5)水天宮
IMG_2608 真駒内駅まで戻り、また南北線に乗って中島公園駅で今度は降りました。歩いてすぐの所に水天宮がありますが、これは明治17年に旧久留米藩士の水野氏が九州久留米水天宮本宮より分祀したもので、祭神を見るなぜか天之御中主神、大国魂神などの他に、安徳天皇、高倉平中宮(建礼門院徳子のこと?)、平二位時(二位尼時子のこと?)などがありました。安徳天皇、二位尼は入水しているからわかるような気がするけど、徳子は救われたんじゃなかったっけ?
(6)豊川稲荷
IMG_2612 水天宮からすすきの方面にしばらく歩くと、豊川稲荷がありました。「稲荷」とはいいますが、本来は玉宝寺という禅寺のようで、東海地方にある妙厳寺・豊川稲荷が本寺だそうです。明治期にあった薄野遊郭の娼妓達を供養し、更には水子供養のために建立されたようです。正面は禅寺、その脇にお稲荷さんと水子地蔵が並んでいるのは、ちょっと不思議な光景でした。
(7)琴似屯田兵屋(琴似神社内)
IMG_2616 このあとすすきの駅から南北線に乗り、次の大通駅で東西線に乗り換え、琴似駅で降りました。そこから10分ほど歩くと琴似神社があります。琴似神社は明治8年に北海道最初の屯田兵として入植した人々が創建した神社ですが、この屯田兵の中には現在の伊達市に入植した亘理伊達家中の人々が少なくなく、亘理伊達家の祖伊達成実を武早智雄神と尊称して祀ったそうです。また、旧会津藩の武士たちも多く入植し、平成6年には会津藩祖の保科正之・土津霊神も合祀されているそうです。
 本殿の右側には屯田兵屋があり、道の指定文化財となっているそうです。
(8)屯田の森琴似屯田記念碑
 琴似神社の道路を挟んで向かい側には西区役所があり、その一角の屯田の森には琴似屯田に関する記念碑が集められています。全部で5つあり、「琴似屯田百年記念碑」「陸軍屯田兵第一大隊第一中隊本部の証」「記念碑(琴似屯田開村記念碑)」「屯田兵本部趾」「琴似屯田兵顕彰碑」が並んでいます。
(9)琴似屯田兵村兵屋跡
IMG_2632 そこからしばらく歩き地下鉄琴似駅の方に戻ると、琴似神社にあったのと似たような屯田兵屋が復元されています。こちらは国指定史跡となっているもので、琴似神社にあるものに比べると、ちょっと小ぎれいかも(^^;) でもいずれにしても冬は寒そうな家です。
(10)札幌カトリック教会
IMG_2636 再び琴似駅から東西線に乗り、バスセンター駅でおり、北の方にしばらく歩くと北一条通に面して札幌カトリック教会があります。ここは明治・大正期に建てられた結構古いものですが、教会堂は最近修復されたのか、随分ときれいに新しくなっていました。教会堂の横にある司祭館は石造りで、明治31年(1898)に建てられたそうです。
(11)旧永山武四郎邸
 札幌カトリック教会からさらに北に進むと、道の指定文化財になっている旧永山武四郎邸があります。永山武四郎は薩摩出身で、屯田兵の創設と指揮に当たり、北海道庁長官も務め、開拓期の北海道において大きな役割を果たしました。この建物の面白いところは普通は廊下などを挟んでいる和室と洋室がつながっているところでして、いかにも明治期の建物という気がします。
 実はこの頃になるとだいぶん移動疲れが出てきてまして、和室の畳の上に座り込んだり、洋室のソファに座ったりして、しばらく休んでいました(^^;)
(12)日本基督教団札幌教会
 それまでも間断なく小雨が降り続いていたんですが、旧永山武四郎邸を出た頃から雨足がひどくなり、この日本基督教団札幌教会に着いた頃にはかなりひどい降りになっていて、外から建物を眺める余裕もなく、急いで教会の玄関の中に入り雨宿りさせてもらいました。資料によると明治37年(1904)創建の石造りのなかなか趣のある建物なんですが、それどころじゃありませんでした(^^;)
(13)旧札幌農学校演武場(札幌時計台)
 まだ雨は降っていましたが少し降りが弱くなったので、最後の目的地時計台へと向かいました。時計台に付いた頃には、汗やら雨やらでシャツが濡れていたので、展示を見るのもそこそこに二階に行き、タオルで頭や首筋を拭い、やっと人心地つきました。着替えたいと思いましたが、バッグに入れておいた着替えのTシャツも雨がしみこんで濡れていたので、あきらめました。まあ、この日行った所の中では、旧永山武四郎邸と時計台は以前行ったことがあったので、ゆっくり休憩させてもらいました(^^;)
 ずっと雨降りでしたが、なかなか楽しい一日でした。
 さて来月は日曜参観日と重なっていて、参加できませんが、10月は北大の河内教授に「後白河天皇の実像」と題して、お話しして頂くことになっていますので、楽しみです。

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